何故単焦点を買えとしきりに言うのか


カメラについて色々と知っていこうとすると大抵「標準ズームレンズを使うな」「単焦点で撮れ」などといった言葉が目につくようになると思う。僕は目についた。

さてこれはなんだろう。何故そんなに標準ズームレンズは嫌われるのだろうか。そんなに低品質で使いづらいレンズなのだろうか。ということは単焦点レンズというものはよほど性能が良くてよほど使いやすいレンズなのだろうか。

結論としてはそんな事全くない。性能は標準ズームレンズは何も悪くないし単焦点レンズであれば性能が良いというわけでもない。そして単焦点レンズは「単」焦点というだけあって、ズーム機能が一切ない。というわけで使いやすさでいえば圧倒的にズームレンズの方が良いに決まってる。

じゃあ何でそんなものを薦める人が多いのか。その一番の理由は撮影者自身のスキルアップのために適しているレンズだからだ。最初にデジタル一眼を買うときはたいていの場合標準ズームレンズキットかダブルズームレンズキット(望遠ズームと標準ズームレンズがセットになっているセット)的なものを購入するのだと思う。なので最初は標準ズームレンズが一番活躍するはずだ。

先ほど「標準ズームレンズは何も悪くない」と言ったがそれは確かに正しい。標準ズームレンズはそこそこ万能でちゃんと撮れるしで最初特に不満は感じないはずだ。もちろん不満を感じていないのであればずっと標準ズームレンズで問題はない。特に子どもの成長を記録したいというのがデジタル一眼を買った理由であれば本当に問題ないはずだ。

ただ、「もっと良い写真を撮るにはどうしたら良いだろう」と考えるようであれば、1度は単焦点レンズを触ってみても良いと思う。単焦点レンズは先ほど書いたようにズーム機能が一切ない。という事は、例えば人物を大きく撮ろうと思えば自分が人物に近づかなければならない。全て自分の脚で撮りたい構図になる一に移動しなければならいのだ。この行為が非常に大事なのだ。

最初から標準ズームレンズをずっと使っている場合はズーム機能に頼ってしまいがちでどうしても足が止まった状態で撮ろうととしがちになる。そうではなく、自分の脚で一番良い構図を探して動き回ることで「こう撮りたいのであればこれくらい近づけば良い」の感覚が身につく。

あとは単焦点レンズはズーム機能がついていないレンズなので構造がシンプルになるためF値を小さくすることがズームレンズに比べて容易になるため、F値の小さな明るいレンズが多いというメリットもあります。

F値が小さいとピントの合う範囲も狭くなるため、ボケを作りやすくなり被写体に強くフォーカスした写真が撮れるというメリットももちろんあります。

このような理由から、1度は単焦点レンズを使って試行錯誤してみることを結局は僕もおすすめします。